いつも+2

「明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。」(blog-風景と情景-より)

京町家再生セミナー

 昨日は高槻からちょっと足を伸ばして、第6回「京町家再生セミナー、製材所の見学と焼き杉体験~木から見える町家の姿」へ行ってきました。会場は京都市南区吉祥院の岡田材木店さん。「景観・まちづくり大学2009」として年間シリーズで開催されている町家をテーマとしたセミナーなので、以前から参加したかったのですが、日程がなかなか合わず、この日こそはと楽しみにして行きました。京都では(他所でもかもしれませんが)材木屋さんも少なくなり、騒音の関係で製材を行なう材木店は数カ所というほどに減っているそうです。  最初は町家の模型と木の見本を使って、各樹種の使われ方(適材適所に使う)を教わりました。シロアリの嫌う成分を持っている檜は土台や通し柱に、松は強度を生かして梁に、杉は軽さを生かして天井材や建具にということです。総檜づくりの豪華な家も、美観だけでなく耐久性も抜群ということ。そして町家には筋交いがない。筋交いで固めるのでなく、力を柔らかく受け流すと言う考えだそうです。  その後バーナーを使って長さ1.5M位の焼き杉を作り、おまけにそれを使って工作が出来る。しまった!作りたい物はあるが寸法を測ってこなかった。仕方ないので大まかに切って、持ち帰る事にしましたが、1時間ほどで器用に本立てを作っておられたり、親子で協力して微笑ましい箱作りなど、皆さんの腕前に感心しました。  今回だけ特別の、出来立てホカホカの焼き芋、バームクーヘンなどたっぷりのおやつを頂いた後、このセミナーのために八木木材市場から運んできたばかりという檜と杉丸太使って、バンドソー(帯鋸)で原木から板を作るところを見学しました。とても盛りだくさんで心のこもったセミナーに驚きました(関係者の方々に感謝)。木に触れているだけで何となく心安らぐことも解りました。  京都でも年々町家が減っているとのこと、保存のためにこのような活動はとても大切だと思いました。懐かしい木造家屋の並ぶ町並みが失われ、日本中のどの町も同じような、味気ない風景になってしまうのは、とても寂しい。これからは、伝統的な建築は全部重要文化財だと言う位のつもりで、大切にしたいですね。 模型 京町家を模型と木材見本で解説 継ぎ手 各種継ぎ手(鎌継、いすかしゃち継等) 焼杉 バーナーで焼き杉作り バームクーヘン 手作りバームクーヘン美味! 台車 台車に乗せてバンドソーで挽きます  このセミナーは㈶京都市景観・まちづくりセンター主催の「景観・まちづくり大学2009」(市民向け講座/無料)ですが、市外からの参加も歓迎していただきました。 ↓ブログ村に参加しています。どうぞクリックのご協力お願いします。 にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 高槻情報へ