いつも+2

「明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。」(blog-風景と情景-より)

10月4日、政治家の中川昭一氏が亡くなった。

 G7での朦朧記者会見が話題になったが、誠実そうな表情と解りやすい論旨が、テレビの座談会の時などで印象的だったなあと思って検索してみたら、私が知らなかっただけで、非常に立派な業績を残されている事が解った。父の一郎氏から受け継いだ地盤で落選した事が、恐らくとてもショックだったのだろう。そこでポッキリ折れてしまったような気がする。業績は評価していていも、まさかそこまで深いショックを与えてしまうと思わず、少し反省させないと的な軽い気持ちで別な候補に投票された方も有ると思う。まだ若いのだから、しばらくは著作などに力を注いだりして、次の機会に復帰したら、彼も苦労したんだからと、古傷をつつくような事をする人が減って本来の力を発揮できただろうに、全く惜しい。
 問題の記者会見の前後も、もう自己監理ができ難い位、疲労が蓄積していたのではないだろうか。周囲が機転を利かせて、体調不良で欠席にするとか、会見後にバチカンの観光に行ったりせず、一日医師の往診を頼んで休養するなり、一時入院するなりして、あくまでアルコールが主でない普通の体調不良としてカバーできなかったのか不可解。麻生首相も自分の右腕を守るために、日本からそういう指示をするべきだったと思う。
 それにしても人の命ってつくづく解らない物だと思うし、一時的にでも生きる意欲を失うと、本当にあっけないものだ。たぶん、もうどうなってもいいやと思う位、心身共に疲れきっておられたと思う。本当にお疲れさまでした。ご冥福を心からお祈りします。